中古住宅購入と消費税について

物を購入すると商品に消費税がかかるのは日本でも当たり前になっています。大きな買い物である住宅の消費税ともなれば、金額的にも負担となるのは仕方ありません。前回、5%から8%の増税前に住宅を購入しようと動きがあったのは消費税のことを視野に入れてのことでしょう。大きな金額になるだけに消費税増税時前に住宅を購入したいと考える方も多いのかもしれません。

中古住宅に消費税はかかる?かからない!?

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中古住宅には消費税がかからないと聞いたのですが本当ですか?とよく質問されることがあります。確かに条件によっては消費税がかからない場合もありますが、中古住宅なら全てにおいて消費税がかからないわけではありません。次にあげる点に気をつけて住宅購入の検討の1つにされるとよいでしょう。

《消費税がかかる場合》
・新築住宅の購入には消費税はかかります。
・中古住宅購入で、売主が不動産会社などの事業者だった場合には消費税がかかります。

《消費税がかからない場合》
・売主が個人の場合は消費税はかかりません。

消費税は事業者が提供する商品やサービスに対して課税される税金です。

そのため、個人が売主である場合には消費税が課税されないとされています。 中古マンションなどの多くは、個人が自宅を売却するケースも多く、その売買価格には消費税はかかりません。しかし、不動産会社などの業者が売主となって物件を売却しているケースでは消費税がかかりますので、チェックしてみましょう。最近では、リノベーション済み物件など、不動産会社などの業者が中古マンションを買い取って再販売するケースも多く見られます。この場合には消費税が課税されますので覚えておくとよいでしょう。

では、売主が個人か事業者かどうかを見極めるにはどうしたらいいのでしょうか。

まず、ホームページや広告に取引態様が記載されています。取引態様が「売主」となっていれば基本的には事業者となりますが、取引態様が、「仲介」・「媒介」・「一般」などの記載になっていると分かりにくいため、その場合には取り扱っている不動産業者に問い合わせをし確認してみる方がよいでしょう。

中古住宅でのメリットとデメリットを知っておこう!!

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中古住宅の場合、売主が一般の人である場合のみ消費税は掛かりません。中古住宅購入を検討するうえでは、この点はメリットといえるでしょう。
ですが、その場合、買主は消費者ではない分、一般的な認識の消費者保護の法律は適用されなくなってしまいます。つまり、取引における自己責任部分が大きくなってしまうのです。そのため、購入後に雨漏りなどの問題が発生した場合も修繕費などが自己負担になる場合のありますので、よく確認してからの判断がよいでしょう。また、中古住宅の場合、新築に比べて建物が古いわけですから、今後の修繕や住み方などしっかり検討されてからがベストです。中古住宅を選ばれる場合は、ご自分のライフイベントに適した建物を選ぶようにする方がよいでしょう。年金生活に入ってから建て替えを余儀なくされるのではその後の老後の生活が心配です。 消費税がかからないから、中古だから安いだろうという思い込みは危険です。
まずは、ファイナンシャルプランナーなど専門家にしっかりと相談し、ご自分の生活に合った住宅選びが安心できる生活の一歩になるのではないでしょうか。

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