マンションを購入する際の重要なポイント【後編】

前回の記事では、マンションの寿命について「広さ」という観点から考察していきました。後編では「広さ」と同じくらい重要な「高さ」というところからみていきます。ここでいう高さとは、マンションの「階高」のことであり、天井高のことではありません。階高とは「マンションのある階の床面からすぐ上の階の床面までの高さ」のことです。
 
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なぜ「高さ」が重要なの?

マンションの高さがあれば、リフォームによって部屋の構造を変えることが可能です。防音構造にしたり、床下に収納を作ったりと、部屋自体の機能を変更することができるようになるわけです。
さらに古い物件でインターネットの配線がないような部屋でも、高さがあれば床下を2重の構造にして配線を通し、インターネットが使える部屋に作り変えることも容易でしょう。
また、高さに余裕があると部屋の天井部分に余裕があるので、空いた部分に収納を確保することができ、扉や窓を開けた際に使用される戸袋をつけたりするなど、工夫次第でいくらでも活用するスペースが作れるという点が強みです。時代が進んでいったとしても、柔軟に部屋を作り変えることで、マンションの価値が保たれていきます。
 
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基準の「高さ」は?

高さの部分をどう使いたいかにもよりますが、大体2.8mくらいあれば大丈夫だと言われています。理想は3mですが、実際には2.8m程の物件が多いと言われています。階高を注視するだけでも候補は絞られてくるのではないでしょうか。しかし、高さを数値的に言われてピンとこない方もいらっしゃるはずです。その時は、そのマンションが14階建て以下か、それ以上かで判断すると良いと思います。理由としては、14階建てまでの物件は「高さ」が3m以上のものが多く、それ以上になると3m以下の物件が多いためです。
 
注意していただきこととしては、ここでいう「高さ」は階高のことであり、ぱっと天井を見て「ここは天井が高いから階高も高いだろう」と判断することは難しいということです。
そのため、「3mの天井高で開放的な空間!」と不動産屋が宣伝していたとしても、階高には関係ないことが多いので注意が必要です。実際に見ることのできない階高が、マンションの価値に影響を与えるのです。
 
前編、後編とマンションの価値に影響を与える「広さ」と「高さ」の基準について紹介させて頂きました。どちらについても、知っているだけでマンション購入時の参考になります。もっと詳しく知りたい方はぜひ一度お問い合わせください。

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