ホームステージングについて【後編】〜日本での普及は?〜
前回の記事では、「ホームステージング」について日本とアメリカのホームステージング事情の違いを紹介しました。今回の後編では、そのホームステージングが日本ではどういう動きがあるのかを説明します。
ホームステージングを日本で導入するには?
アメリカで空き家をトータルコーディネートして購入後のイメージをつけてもらうという演出がホームステージングです。結果として、資産価値が高まるという効果もあります。考え方としては非常に理にかなっていると思います。アメリカでは「家具の返品ができる」「使わない家具を収納スペースにしまうことができる」という2点がホームステージングの必要な要素でした。しかし、日本ではそれが不可能に近いです。
綺麗好きな人が多い日本では「片付け」「清掃」「効果的なインテリア」という3点を意識した方法の方が受け入れられるのではないかと考えます。つまり、物件の物が整理整頓されていてしっかりと管理されていれば、購入したい人に好印象を与えることができ、資産価値の向上にも繋がります。
日本ホームステージング協会も提唱
ホームステージングを日本でも進めようということで、日本ホームステージング協会という団体も存在し、既にプロもいます。現在ではどんどん環境が整ってきており、ホームステージングの認定テキストも存在しています。養成講座も行われており、内容としては日本のホームステージングで重要視されている「片付け」「清掃」「効果的なインテリア」をコンパクトに学ぶことが出来ます。興味がある方はぜひこちらを受けてみるのもいいかと思います。
リフォームとホームステージングの違い
どちらも中古物件を売るための方法です。リフォームは物件自体の性能を変える手法。ホームステージングは見せ方を変える手法。どちらの方が良いと断言することは出来ませんが、ホームステージングは部屋自体を変化させずに、工夫次第で物件の資産価値を高めることが出来る点が魅力的ですよね。
しかも、日本式の「片付け」「清掃」「効果的なインテリア」の工夫1つで中古物件の価値が高まり、高値で売却することも夢ではありません。
「見せ方」を工夫して資産価値を高めるホームステージングは、日本でこれから普及していく段階です。日本のホームステジャーに話を聞いてみると、あなたにも中古物件の新たな価値が見えてくるかもしれません。